2020年3月19日から阪神甲子園球場で始まる第92回選抜高校野球大会(以下、センバツ)。
その球児なら誰もが憧れる夢舞台に、2017年の第9回BFA U15アジア選手権に出場した侍ジャパンU-15代表(主管:一般財団法人日本中学生野球連盟/当時日本KWB野球連盟)だった星稜の内山壮真、荻原吟哉、寺西成騎、山梨学院の功刀史也、そして国士舘の鎌田州真(かまだ しゅうま)の5人が上がることが確実になっている。
今回は186cmの大型内野手であり、投手としての将来も嘱望される鎌田に当時の思い出や今大会への決意を聞いた。
※BFA U-15アジア選手権では、アジア地域における野球の普及と発展のため、硬式球に近い性質でありながらも安全性が高く、表面が革でなくゴム素材のため雨の多い国でも長持ちするKENKO WORLD BALL(通称Kボール)を使用。そのため、軟式野球でプレーするメンバーから代表選手を選出している。
――お久しぶりです!中学時代から大きかった(182cm/68kg)ですが、より大きく、そしてたくましくなりましたね。
鎌田「ありがとうございます。今は身長186cm/76kgになりました」
――体重が10kg以上増えたんですね。
鎌田「食事は大切ですが、無理をしてというのではなく、練習やトレーニングでお腹が空いて、自然と食べてきました」
――第12回U-15全国KWB野球秋季大会男子の部に出場した後、第9回BFA U15アジア選手権に出場する追加4選手に入りました。当時印象的だったことは、どんなことでしたか?
鎌田「KWBの大会ではあまり活躍できなかったので・・・春の全国大会を見てもらえたのかなと思います(笑)侍では全員が自分より上手くて“上には上がいる”とハッキリ分かったのは大きなことでした。高校1年の秋からレギュラーで出させてもらっていますが、常に満足しないで取り組んでいられるのは、そのおかげだと思っています」
――2年連続のセンバツ甲子園出場が間近となってきました。
鎌田「去年は初戦で敗退し、あっという間に終わってしまった印象です。独特の雰囲気に飲まれて余裕が無く、考えてプレーすることができませんでした。でも、だからこそ今年は絶対に上手くやれると思っています。チームの目標は甲子園2勝です」
――主将として臨むということで、より決意も強いですね。
鎌田「はい。監督に任命され、全員に物事しっかりと伝えないといけないのは大変ですが、まずは自分が一番しっかりしなきゃという気持ちです。センバツで対戦する相手はどこも強いですが、その名前にビビらずに、自分たちの野球を自信を持ってやりたいです」
取材・文・構成・撮影=高木遊(スポーツライター)
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