大会趣旨文

全国中学生都道府県対抗野球大会
大会趣旨文

 

野球を通じて子どもたちの健全な育成を求め、本大会を開催するとき、少子化時代とはいえ、中学生の野球人口はこの10年間で34万8,000人から22万8,000人へと66%(約1/3の減少)となり、中学生野球を取り巻く状況は年々厳しくなっております。

そして、オリンピックにおいての野球競技は、世界における競技人口が少ないという理由から、2008年北京五輪を最後に正式種目から除外されています。2020年東京五輪では3大会ぶりに追加種目として復活するものの、その後の定着も難しい状況にあります。

これまで日本において、野球という競技は無くてはならない「国民的娯楽」として親しまれてきました。プロ野球は現在でも、年々観客動員数を増やしています。しかしながら、その根本を支える競技者の数は、減少している状況なのです。

これは、野球界全体の問題です。

私たちはこのような状況に危機感を持ち、競技人口の裾野を支えたい想いから、中学生を対象とした野球大会をこれまで17年間継続してきました。9月に予定している2018年大会(正式名称:第18回全国中学生都道府県対抗野球大会 in 伊豆)では、全国から48チームが集う全国大会が実現するまでに成長いたしました。また、2019年には10回目のアジア大会、2020年には世界大会も予定しています。

さらに、今大会から

・最も暑さの厳しい7月、8月を避け9月下旬に実施
・安全で身体に優しく成長期の中学生に最適なKボールの流れを汲むM号球を採用することで、中学生がより安全に、野球を愛し楽しむ心を最優先にした大会へと努めて参ります。

また、応援団の会の皆さんをはじめ、少しでも多くの方々に関心を持っていただき、

「私たちみんなで支える中学生野球大会」と銘打ち、

・公式Webサイト等から全試合ライブ中継を実施
・SNSを通じた情報発信、試合結果の配信
・クラウドファンディングを活用し大会サポーターを募集

といった、インターネットをフル活用した施策を採用。選手の安全に最大限配慮し、新たなWeb施策で多くの人に野球の魅力を伝える、これまでに無かった21世紀型の野球大会を目指しております。

皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

2018年8月
一般財団法人 日本中学生野球連盟
代表