軟式出身でも世界を目指せる!

昨今、中学硬式クラブチームが増えており、中学校の軟式野球部は少子化と趣味・娯楽や競技選択の多様化により部員減少が顕著となっています。甲子園球児に硬式出身者が多いというのも事実です。

ただ、だからと言って「中学から硬式をやっていなくては、その後厳しい」というのは誤解です。

それを裏付けるような記事が11月、12月だけでもいくつかあったので、それを紹介しようと思います。

★侍ジャパンメンバーの中学出身チームを調べてみた(ベースボールキング2019年11月13 日)https://baseballking.jp/ns/209099

記事によりますと、軟式出身13選手、硬式出身14選手とほぼ変わりません。軟式13選手のうち10選手が投手です。これは今季のNPBの開幕投手がアメリカ出身の阪神・メッセンジャーを除き、すべて軟式出身者という事象がありましたが、侍でも投手登録13選手中10選手が軟式出身者の占める割合が75%を超えました。

野手は3人のみと、こちらは課題がありますが、近藤健介選手(日本ハム)、丸佳浩選手(巨人)、會澤翼選手(広島)3選手は打撃も武器のひとつである選手であり、取り組み次第では改善をしていくことができるはずです。

例えば、当連盟が主催する全国中学生都道府県対抗野球大会ウレタンなどの素材を用いた複合バット(反発係数の高いバット)の使用を禁止しています。

理由は「同大会は中学軟式から高校硬式への移行期間に大会を開催していることと、U-15軟式侍ジャパンを編成し国際大会に出場すること。この2点から、複合バットは使用を控えてもらっている」と近藤義男氏(当連盟専務理事/日本ハム・近藤健介の父)が話すように、中学野球や国内の試合だけでなく「その先」を見据えていることにあります。

高校や国際大会では金属一本材のバットを使用しているため、そこに繋がる大会として理にかなったルールと言えるはずです。

 

また、あのイチロー氏も中学軟式の出身です。先日、草野球で「復帰」したことが大きな話題となりましたが、その際の質疑応答の中で軟式の特性が成長に繋がる持論を述べました。

 

★イチロー氏持論 中学まで軟式「理にかなっている」(2019年12月2日/日刊スポーツ)https://www.nikkansports.com/baseball/news/201912010000560.html

 

「飛ばないし、転がりも違う。軟球は難しいんです。だから野球のレベルアップにいい。体への負担も少ないし。中学生まで軟式でやるのは理にかなっていると思うんですよ」(記事より)

 

プロ野球や侍ジャパンの関係者の中でも「硬式も軟式も関係ない。自分と周りの環境次第」という話はよく耳にします。軟式と硬式のどちらが良いというのではなく、様々な環境から高みを目指せることが大切と考えます。

そのための環境整備を進めていくことが、野球界発展の大きな原動力となることは間違いありません。

 

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